シニアコーラスTOKYOフェスティバルでの受賞に向けた傾向と対策

シニアコーラス事務局コラム

この記事では、2023年の「第26回 シニアコーラスTOKYOフェスティバル」での表彰団体とその合唱曲目、審査員からの評価コメント(一部抜粋)をご紹介します。受賞に向けた傾向と対策としてご参考ください。

最優秀 厚生労働大臣賞: 香港東京グリークラブ

曲目

「生まれ来る子供たちのために」
作詞・作曲/小田和正
編曲/信長貴富

審査員からの評価コメント

良かった点:
本格的な男声合唱で、感動的な演奏を楽しむことができました。
演奏は品格に満ちており、素晴らしいものでした。
個性豊かな声の団体をうまくまとめており、声のボリュームも十分でした。
日本語の発音からはその言語の重要性と美しさが伝わってきました。
クレッシェンドの使用は優れており、音楽の中で感情を引き立てていました。
曲間のピアノの感情表現が適切で、歌唱との調和が良かったです。

優秀 東京都知事賞: 男のコーラス・ドッグウッド

曲目

愛のAdagioIV(クラシック曲メドレー)
 1.マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲より
 2.ドボルザーク「スラブ舞曲」より
 3.ホルスト「木星」より

作詞/青木雅也
作曲/P.マスカーニ・A.ドボルザーク・G.ホルスト
編曲/青木雅也

審査員からの評価コメント

良かった点:
音楽は豊かで大らかであり、個々のメンバーが自分自身を表現しており、メッセージを伝えていました。この点が素晴らしいです。
演奏は壮観で、力強く、美しい旋律を持っていました。
音の強弱やダイナミックの表現が改善され、指揮者の音楽性が際立っています。
言葉の表現と感情がしっかり伝わり、喜びが感じられました。
コーラスの統一感と迫力があり、力強く安心して聴けました。
カヴァレリアの舞台が思い浮かび、大人数でもバラつきがない点が良かったです。

優秀 公益財団法人日本チャリティ協会賞: アンサンブル・フェスタ

曲目

「女声合唱とピアノのための「たおやかな詩」より「くちなし」」
「女声合唱とピアノのための「たおやかな詩」より「三日月」」
「女声合唱とピアノのための「たおやかな詩」より「風」」

作詞/牛尾良子
作曲/松下耕

審査員からの評価コメント

良かった点:
日本語の表現が非常に美しく、演奏が表情豊かで素晴らしかったです。
音色が良く、より明るく歌えればさらに良いとの指摘がありました。
中音域の響きが魅力的で、歌詞がはっきりと聞こえ、素敵でした。
衣装の色合いやボリュームが良く考えられており、指揮者のまとめ方が素晴らしかったです。
歌の心が伝わり、日本語の詩に対する表現が考えられていました。
演奏からストーリーを感じることができ、衣装の美しさとコーラスのまとまりが際立っていました。
曲を表現しようとする感性が自然な声で表れていました。

優秀 公益社団法人東京都老人クラブ連合会賞: 合唱団Marmo

曲目

「萬葉・防人の歌手放れ惜しみより門出」
作詞/萬葉防人の歌
作曲/中島はる
編曲/峯陽

審査員からの評価コメント

良かった点:
豊かな響きとインパクトのある演奏で、メッセージが伝わってきました。
高音のキープが上手で、腰に手を当てるポーズが有効だったと評価されています。
女声の力強さと日本語の大切さが表現されていました。
指揮者とピアニストのまとめ方が良く、音のダイナミクスを上手に使っていました。
発声が良く、音楽も素晴らしかったです。
衣装の個性と王道の発声が良かったです。

はつらつ賞: 混声合唱団コール・ブルンネン

曲目

「くちなし」
作詞/高野喜久雄
作曲/高田三郎
編曲/須賀敬一

「マンマ」
作詞・作曲/イタリア民謡
編曲/首藤健太郎
訳詞/あらかわひろし

審査員からの評価コメント

良かった点:
一人一人が音楽を大事に歌い、日本語の表現が丁寧でメッセージが伝わってきました。
男性3名が素晴らしい響きを持っていました。
女性の優しい声が全体を包み込み、良いコーラスを形成しました。
熱心に心を伝えようとする姿勢が良かったとの指摘があり、指揮者も活気に溢れていました。
男声メンバーが少人数でも重要な部分を演奏し、感情の吐露が迫力を持って表現されました。
合唱の尊さが伝わり、安定した演奏で言葉もはっきりとしていました。

スマイル賞: ハナミズキ

曲目

「いわし」
作詞/星野富弘
作曲/大田桜子

「おんがく」
作詞/まど・みちお
作曲/木下牧子

審査員からの評価コメント

良かった点:
一人一人が真剣に歌っており、その姿勢に好感が持てました。
音楽が丁寧で品格があり、メリハリが素晴らしく感じられました。
曲に対する熱意が伝わり、自分たちのものになっていて、演奏にゆとりを感じました。
音楽の表現に面白さがあり、アイデアが素晴らしいです。

チョコレート効果 特別賞: アンサンブルMAYA

曲目

「GLORIA」
作曲/R,E.シュラム

「CANTALOCUCO(カッコウが鳴いている)」
作曲/M.ポルデノン

「あめふりくまのこ」
作詞/鶴見正夫
作曲/湯山昭
編曲/坪野春枝

「4つのわらべうた
かくれんぼ~通りゃんせ~
かごめかごめ~一番星みつけた」

作詞/林柳波・生沼勝
作曲/下総皖一・信時潔
編曲/松下敬

審査員からの評価コメント

良かった点:
メリハリのあるア・カペラの演奏が素晴らしく、声が大らかであることが高く評価されました。
各曲ごとに変化を楽しむことができ、終止がしっかりしていることが心地よいと感じられました。
曲ごとの表情が意識的に考えられており、若々しい演奏でした。
指揮者の音の響きを引き出す能力が高く、音の強弱や日本語の発音にも良い注意が払われているました。


上の合唱の様子は、YouTubeで公開しています。
併せて、ご覧いただくと、受賞に向けた傾向と対策が、なんとなく見えてくるかもしれません。ぜひ、ご参考ください♬

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